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【映画】『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のあらすじ・ネタバレ感想

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一言感想:アカデミー賞6部門ノミネート、2部門受賞は伊達じゃない。是非観て欲しいし、絶対に観て損はない映画です。

 

【作品紹介】マンチェスター・バイ・ザ・シー

 

【公開日】2017年5月13日

【上映時間】137分

【監督】ケナス・ロナーガン

【脚本】ケナス・ロナーガン

【キャスト】ケイシー・アフレック、ルーカス・ヘッジズ、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー

映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』公式サイト

 あらすじ

アメリカ・ボストン郊外でアパートの便利屋として働くリー・チャンドラーのもとに、ある日一本の電話が入る。故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーにいる兄のジョーが倒れたという知らせだった。
リーは車を飛ばして病院に到着するが、兄ジョーは1時間前に息を引き取っていた。
リーは、冷たくなった兄の遺体を抱きしめお別れをすると、医師や友人ジョージと共に今後の相談をした。兄の息子で、リーにとっては甥にあたるパトリックにも父の死を知らせねばならない。

ホッケーの練習試合をしているパトリックを迎えに行くため、リーは町へ向かう。見知った町並みを横目に車を走らせるリーの脳裏に、過去の記憶が浮かんでは消える。仲間や家族と笑い合って過ごした日々、美しい思い出の数々——。

兄の遺言を聞くためパトリックと共に弁護士の元へ向かったリーは、遺言を知って絶句する。「俺が後見人だと?」
兄ジョーは、パトリックの後見人にリーを指名していた。弁護士は、遺言内容をリーが知らなかったことに驚きながらも、この町に移り住んでほしいことを告げる。「この町に何年も住んでいたんだろう?」
弁護士の言葉で、この町で過ごした記憶がリーのなかで鮮烈によみがえり、リーは過去の悲劇と向き合わざるをえなくなる。なぜリーは、心も涙も思い出もすべてこの町に残して出て行ったのか。なぜ誰にも心を開かず孤独に生きるのか。

リーは、父を失ったパトリックと共に、この町で新たな一歩を踏み出すことができるのだろうか?

・映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』公式サイトより

感想(一部ネタバレ含みます)

5月14日、新宿武蔵野館15:15の回で観てきました。公開二日目かつアカデミー賞効果もあり満員御礼、当日にチケットを取ろうとした僕も悪いですが、朝10:00頃の時点で前から2列目の中央右側しか取れませんでした。

新宿武蔵野館はリニューアル後でとてもきれいですが、今時のシネコンと違って前の方の座席には傾斜がありません。なので前列の人の頭が気になるかなと思いましたが、座席が前の列とズラして配置してあるのであまり気になりませんでした。よかった。

 

で、感想です。

そもそもイギリスが舞台じゃないことが驚き

マンチェスター=イギリスと勝手に思い込んでいました。アメリカなんかいっ!推理小説の叙述トリックにいつも引っかかるのはこういうところでしょうか。ちなみにグーグルマップではボストン⇒マンチェスター・バイ・ザ・シー間は車で35分ぐらいと出ました。劇中では宇宙船でも無理っていってたけど、実は以外と近いのかな??

はじめの30分ぐらい長く感じるけど寝ないで

まずはじめの30分ぐらい、かなり長く感じました。特に大きな事件も起こらないし、淡々と物語に関係なさそうな描写が続くので。最近は海外ドラマ(プリズンブレイクとかウォーキングデッドとか)ばかり観ているので、海外ドラマならいつも開始10分ぐらいで何か事件が起こるはずなのに今日はなんで何も起こらないんだ、って脳が混乱している感じがしました。他の映画であればもっとスムーズに物語が進んでいくんでしょうが、この映画ではよりリアルに、現実に近いように描かれいているような気がします。正直はじめは少し退屈に感じました。でも物語が進み、リーとパトリックの距離が近づくにつれ、二人から目が離せない・もっとこの二人を見ていたいと思う気持ちが強くなり、どんどん物語に引き込まれていきます。

乗り越えられない痛みはある。でもいつか希望の光が射す

過去の出来事を未だ乗り越えられないリーにとって、地元での生活は苦悩以外の何もでもない。パトリックに対して今後は地元を離れボストンに住むと宣言するリーに対して、パトリックは自分には学校もあるしバンドもあるしホッケーもあるからこの街を離れられないが、おじさんには何もないじゃないかと言います。確かに。パトリックの仕事もこの街ではできない仕事ではないしね。でもパトリックからしたら世界中どこでも暮らしていけるけど、唯一この街だけは無理って状態なんですよね。辛すぎる。

ブロガーとして月何百万円稼ごうと帰るべき場所がないというのは辛い。今この場所を大切に生きなくちゃ。

あと、やっぱり人生ってそう簡単に乗り越えられる痛みばかりではないと思うし、この作品の結末はまさに人生そのものだと強く感じます。本当につらいときには逃げ出したっていいし、いつか絶対希望の光は射します。

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リー・パトリック モテすぎ問題

物語に直接関係ないですが、リーもパトリックもちょっとモテすぎじゃないかい。

リーなんかケイシー・アフレックが演じているからかっこよく見えるけど、実際はお酒大好きですぐケンカする街のDQNだし、パトリックだってまだ16歳の生意気な子供なのに、、、アメリカの子供はませてますね。

まとめ

アカデミー賞脚本賞納得の、とても素晴らしい映画です。

子どものときに観てればパトリックのほうにより感情移入出来るだろうし、自分が子どもを持つ母親だったらやっぱりリーのことは許せないんだろうか、とかいろいろ考えてしました。

また自分の子どもが出来たら、改めて観てみたい映画です。